Intel 9900KSで作る最強自作ゲーミングPC
FPSなどの3DゲームをプロゲーマーやYouTuberのように高画質、高FPS(フレームレート)でプレイしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?そんな方のために現在、最高のゲームプレイ環境を実現できる最強の自作ゲーミングPCのパーツ構成をご紹介します。
- 最強ゲーミングPCのパーツ構成
- 最強ゲーミングPCに使う各パーツの特徴
- 最強ゲーミングPCの性能
本記事ではCPUに、つい先日ようやく発売されたIntelのゲーミング最強CPU、Core i9 9900KSを使用します。Intelと並ぶ有名CPUメーカー、AMDのメインストリーム最強CPU、Ryzen 9 3950Xを使用した最強ゲーミングPCのパーツ構成も紹介しているので、ぜひご覧ください。
9900KSで作る最強自作ゲーミングPCの特徴
本記事では Intel のメインストリーム最強 CPU 、Core i9 9900KS を使用した最強ゲーミングPCのパーツ構成をご紹介します。
FPSゲームをはじめとした3Dゲームにおいては最適な構成です。少しでも高いFPS(フレームレート)でゲームをしたい!という方には非常におすすめの構成です。
しかし、AMD の Ryzen CPU と比べると、クリエイティブソフトなどゲーム以外においてのコストパフォーマンスが低いです。
要するに・・・
ゲーム メイン ➡ おすすめ
クリエイティブソフト もやりたい ➡ 微妙
パーツ構成
製品名 | メーカー | 最安値(価格.com) | 楽天価格 | Amazon価格 | |
CPU | Core i9 9900KS | Intel | ¥65,790 | ¥66,000 | ¥66,000 |
マザーボード | Z390 AORUS MASTER | GIGABYTE | ¥31,030 | ¥32,780 | ¥31,659 |
グラフィックボード | RTX2080Ti GAMING X TRIO | MSI | ¥150,869 | ¥155,980 | ¥153,173 |
メモリ | Trident Z Neo DDR4-3600 32GB(16×2) | G.Skill | ¥ 22,989 | ¥ 26,664 | ¥ 23,900 |
CPUクーラー | KRAKEN X72 | NZXT | ¥21,789 | ¥21,978 | ¥22,009 |
システムドライブ | 970 EVO PLUS 500GB | SAMSUNG | ¥14,500 | ¥14,642 | ¥15,142 |
データドライブ | ¥- | ¥- | ¥- | ||
電源 | HCG1000 EXTREME | ANTEC | ¥19,342 | ¥19,342 | ¥19,484 |
ケースファン | Dynemic X2 GP-14 x3(ケース付属品) | Fractal Design | ¥- | ¥- | ¥- |
PCケース | Vector RS Tempered Glass | Fractal Design | ¥26,035 | ¥28,660 | ¥26,058 |
OS | Windows 10 Home | Microsoft | ¥15,402 | ¥16,602 | ¥16,343 |
合計金額 | ¥ 367,746 | ¥ 381,262 | ¥ 373,768 |
パーツ解説
CPU
【Intel】Core i9 9900KS
コア / スレッド 数 | 8 / 16 |
ベース / ブーストクロック | 4.0 / 5.0 GHZ |
製造プロセス | 14 nm |
TDP | 127 W |
保証 | 1 年 |
・電力消費量が多い
・爆熱
先日発売されたばかりのIntel最新のCPUで、全コア5GHzでの動作が可能(現状最速)。そしてクロック数がFPS(フレームレート)に強く影響するゲームにおいては、現状最強のCPUです。
しかしながら9900KS自体は最新のAMD Ryzenに対抗するために急遽発表されたモデルで、中身はCore i9 9900Kとほとんど同じ。製造時、強引にクロックを引き上げただけと考えたほうが良いでしょう。そのため9900Kを手動OCで全コア5GHZにして、疑似的に9900KSを再現することも可能です。(有名オーバークロッカーの方がYouTubeにその様な動画をアップされているので気になる方はぜひ ➡ YouTube)
それ故に消費電力や発熱量が異常な数値になっています。高負荷時の消費電力はなんと300W越え!(9900K 比:+40~50 W 、 3900X 比:+90 W) また負荷がかかり始めると数十秒で100℃にまで達してサーマルスロットリング(安全装置)が作動、クロックが全コア5GHZを維持しなくなります。そのため全コア5GHZでの常用は不可能と考えるのが良いでしょう。そして9900Kや9900KFと比べて寿命が短い可能性も十分考えられます。
またIntelは9900KSを(Core i7 8086Kのような)限定モデルとして市場に出しているようです。
CPUの寿命を縮めかねない無理のあるクロック設定や、限定モデルとしての販売からか、9900K など通常のCore iシリーズが3年保証なのに対して 9900KS は1年保証となっています。
(参考ページ : 大手メディアASCIIさんの記事)
マザーボード
【GIGABYTE】Z390 AORUS MASTER
ソケット | LGA1151 |
チップセット | Z390 |
フェーズ数 | 12+2 |
保証 | 2 年 |
・性能、機能バッチリ
・保証期間が長い
GIGABYTE製のZ390 AORUS MASTERはCore i9 9900KSを動かすためのLGA1151ソケット、Z390チップセットを搭載したマザーボードの中では上位クラスのモデルにあたります。他メーカーの同等クラスの製品が4万円近くする中、このマザーボードは3万円弱で購入できるため非常にコスパに優れています。
上位クラスのマザーボードなので、性能や機能もバッチリで、ゲーミングモデルとあってオーディオ関係も充実しています。また自作PC界隈では著名なライターさん(前記のASCIIさんの記事をかかれた方)もレビューなどで使用されているので、マザーボードとしての性能は折り紙付きです。
他メーカー製のマザーボードが軒並み 1 年保証なのに対して、GIGABYTEのマザーボードは2倍!購入から2年間は補償が効くのです。そのため信頼性もGOOD!
(参考ページ : エルミタージュ秋葉原さんのレビュー記事)
グラフィックボード
【MSI】GEFORCE RTX 2080 TI GAMING X TRIO
GPU(グラフィックチップ) | RTX2080Ti |
ビデオメモリ / メモリスピード | GDDDR6 11GB / 14Gbps |
ベース/ブースト クロック | 1350 / 1755 MHZ |
保証期間 | 1 年 |
映像出力 | DisplayPort 1.4 x3 , HDMI 2.0b x1 , USB Type-C x1 |
・リアルタイムレイトレーシング対応
・『冷える』クーラー
「MSI GEFORCE RTX 2080 TI GAMING X TRIO」に搭載されているGPU、RTX2080Ti はRTX20シリーズの中で最高の映像処理能力をもつ、最強のGPUです。そのため最新の3Dゲームにおいて高FPS(フレームレート)を維持し、快適なゲームプレイが可能です。
またRTX20シリーズなので「RTコア」や「Tensorコア」を搭載しているため『リアルタイムレイトレーシング』や『DLSS(ゲームでFPSを向上させる設定)』を利用可能です。特にリアルタイムレイトレーシングによる映像美は圧巻で、3Dゲームにおける臨場感が格段に増し、ゲームプレイを更に楽しい体験してくれます。
ビデオメモリは最新のGDDR6を11GBも積んでいるため、WQHDや4Kといった高解像度でのゲームプレイにおいても高FPS(フレームレート)を維持してくれます。
MSIのグラフィックボードに搭載されているクーラーは『冷える』と評判が良く、国内外人気メーカーの1つです。同メーカーが採用するクーラーにも空冷から水冷まで様々な種類があり、それぞれに特徴や冷却性能の違いがあります。
そしてこの「MSI GEFORCE RTX 2080 TI GAMING X TRIO」に搭載されているクーラーはいくつか種類があるMSIの空冷クーラーのなかで最も冷却性能が高いモデルです。そのため高性能なGPU、RTX2080Tiも十分に冷却でき、グラフィックボードをフルで使うゲームにおいても長時間、安心して使用できるでしょう。またグラフィックボードを低温に保つことによって、高い処理能力も維持できますし、寿命を延ばすことにもつながります。
(参考ページ :
AKIBA PC Hotline さんのレビュー記事
4Gamer さんのレビュー記事)
メモリ
【G.Skill】Trident Z Neo DDR4-3600 32GB (16×2)
容量 | 32 GB (16GB x2) |
規格 | DDR4-3600 |
・将来性も考えたメモリ容量
RGB LED搭載ヒートシンクを備えたメモリが数多くある中、G.Skill の Trident Z Neo は特にデザインが良く、性能や信頼性も高いため非常に人気があります。そのため『最強のゲーミングPC』にはピッタリです。
最近はメモリを大量に使うゲームが増えいていて、16GBは必要となっています。今の状況では16GBもあれば十分なのですが、メモリの価格が下がっていることや、更に多くのメモリ容量を使うゲームが登場してくる近い将来のことを考えて、当記事の構成では32GBを選択しました。
(参考ページ : PC Watch さんのレビュー記事)
CPUクーラー
【NZXT】Kraken X72
ラジエーターサイズ | 360 mm (120 mm x3) |
ポンプスピード | 1,600 ~ 2,800 ± 300 RPM |
付属ファン | Aer P120 |
ファン回転速度 | 500 ~ 2,000 ± 300 RPM |
ファンノイズレベル | 21 ~ 36 dBA |
保証期間 | 6 年 |
・『冷える』高性能CPUクーラー
・筆者も使用
現在、販売されいてるCPUクーラーの中ではトップクラスの冷却性能を持っています。そのため、爆熱のゲーミング最強CPU、9900KS を冷やすためのクーラーとしては最適な簡易水冷CPUクーラーです。
NZXT の Kraken シリーズ の特徴の1つは、水枕部分のライティングです。ピカピカ✨光るCPUクーラーはたくさんありますが、Kraken シリーズ ほど上品に光る製品はありません。とても綺麗なのでおすすめです。
システムドライブ
【SAMSUNG】970 EVO PLUS 500GB
容量 | 500 GB |
インターフェース | PCIe 3.0 x4 |
NAND | MLC |
最大 読み込み/書き込み 速度 | 3,500 / 3,200 MB/s |
・筆者も使用
電源
【ANTEC】HCG1000 EXTREME
電源容量 | 1,000 W |
80PLUS | GOLD |
規格 | ATX |
保証 | 10 年 |
・フルモジュラー
・高耐久
ケースファン
【Fracral Design】Dynamic X2 GP-14 (x3)
ファンサイズ | 140 mm |
回転速度 | 1,000 RPM |
ノイズレベル | 18.9 dB |
・筆者も使用
PCケース
【Fractal Design】Vector RS Tempred Glass
サイズ | ミドルタワー |
寸法 | 552 x 233 x 498 mm |
重量 | 13.98 kg |
・RGB LED 搭載
Vector RS は上面のパネルをガラスとフィルターに変えることがきるため、見た目を重視したい時と、エアフローを重視したい時とで柔軟に対応できます。
OS
【Microsoft】Windows 10 Home
自作パソコンの OS としては最も一般的な OS です。
複数人での作業共有や、セキュリティーを強化したい方(主に業務用)は Pro でも良いでしょう。
まとめ
改めて上記の構成のポイントをおさらいしましょう。
クリエイティブ性能
省電力性
長期運用
コスパ
しかし動画編集や開発などを本格的にやりたいのであれば、今後、公開するAMD Ryzenを用いた構成のほうが良いでしょう。
ゲーミング性能
実際にゲームだと、以上の構成でどのくらいの性能(FPS)を出せるのかや、他のCPUとの比較を以下の動画で確認してみてください。
9900KS vs 3900X
当記事で紹介している Core i9 9900KS と価格、性能で近い AMD の Ryzen 9 3900X とで比較している動画です。
9900KS vs 9900K
当記事で紹介している Core i9 9900KS と下位モデルの Core i9 9900K とで比較している動画です。英語の動画ですが苦手な方でも十分、理解できます。
参考記事
以下のページはいずれも国内大手メディアの記事です。
コメント