みせるクリエイター向け自作PC パーツ構成 ~予算20万~
動画編集や画像編集といったクリエイティブ用途のPCを組みたいと考えている方向けに予算20万円で各ソフトを快適に、長期間使えるような構成に仕上がっています。また「スタイリッシュでインスタ映え」をコンセプトにパーツを選定したのでオシャレなインテリアにもなるでしょう。
構成
商品名 | メーカー | 最安値(価格.com) | Amazon価格 | |
CPU | Ryzen 7 3700X | AMD | ¥40,780 | ¥41,242 |
マザーボード | X570 Steel Legend | ASRock | ¥23,832 | ¥23,854 |
メモリ | VENGEANCE LPX 32GB | Corsair | ¥16,740 | ¥16,949 |
グラフィックボード | GV-N2060OC | GIGABYTE | ¥40,060 | ¥40,061 |
電源 | RM850x | Corsair | ¥12,607 | ¥12,607 |
システムドライブ | MX500 1TB | Crucial | ¥12,978 | ¥13,109 |
データドライブ | WD Blue 6TB | Western Digital | ¥11,546 | ¥11,914 |
CPUクーラー(水冷) | KRAKEN X52 | NZXT | ¥15,004 | ¥15,155 |
OS | Windows 10 Home | Microsoft | ¥16,200 | ¥17,748 |
PCケース | MACUBE 550 | DEEPCOOL | ¥8,545 | 販売なし |
合計金額 | ¥198,292 |
パーツ解説
CPU
Ryzen 7 3700X
コア数 : 8
スレッド数 : 16
基本クロック : 3.6GHz
ブーストクロック : 4.4GHZ
Ryzen 7 3700XはAMDの第3世代Ryzenのなかで最も人気があるモデルです。
第3世代Ryzenでは旧Ryzenから設計が変わり、クリエイティブ系ソフトなどでの最適化が施されました。そのため動画編集のエンコード時間も15,000円近く高いIntel Core i9 9900Kと同レベルです。
よって快適なクリエイティブ作業を実現できるコストパフォーマンスに優れたCPUと言えるでしょう。
また製造プロセス(配線の太さ)が従来よりも細い7nmになっています。
この配線が細ければ細いほど高性能、低消費電力になるのでRyzen 7 3700Xは省エネ性にも非常に優れています。
よって20万円の予算で組むクリエイティブ用途のPCには最適のCPUと言えるでしょう。
マザーボード
X570 Steel Legend
ソケット : AM4
チップセット : X570
サイズ : ATX
2万円弱とX570マザーボードとしては安いASRock製マザーボードですが、その高品質、高耐久性がゆえにダントツの人気を誇ります。
ハイエンドマザーボードで使用されることの多い『Dr.MOS』という部品や、特注のパワーチョークなどをを採用しているためCPUを長時間、安定的に動作させることが可能です。つまり継続して長時間CPUを酷使することの多いクリエイターにはピッタリのマザーボードと言えるでしょう。
最新のPCIe4.0スロットは金属製のカバーで補強された上に、カードを固定するポイントを増やした設計になっているため、重量のあるグラフィックカードも安心して取り付けることができます。
マザーボードに搭載されているRGB LEDは自分の好みに合わせてコントロールが可能なので、使用する環境に合わせて光り方やカラーを変更することが可能です。
またASRock独自の『ASRock POLYCHROME』に対応したRGB LEDヘッダーも搭載しているので、LEDテープを使って更にカスタマイズすることもできます。
メモリ
VENGENCE LPX 32GB (2×16GB)
容量 : 32GB (16GB 2枚)
規格 : DDR4 – 2666
『Adobe Premiere Proのシステム要件』の4K以上の高解像度動画編集で推奨されているメモリ容量は32GBなので今回の構成では容量32GBを選択しました。
他の動画編集ソフトでもメモリ容量が32GBもあれば4K高解像度の動画編集も快適にできるでしょう。
画像編集についてですが、私もAdobe PhotoshopやIllustratorなどのソフトでメモリ容量16GBのPCを使って作業していますが、問題なく動作しているので32GBもあれば余裕でしょう。
見た目のシンプルさも重視しているのでRGB LED非搭載のモデルを選択しました。
(メモリも光らせてしまう派手になりすぎてしまうと感じたためです。)
信頼性の高いCorsairの、以前から人気があるシリーズで安定性や信頼性などの観点からも最適であると考えました。
グラフィックボード
VG-N2060OC
GPU : NVIVIA Geforce RTX2060
ビデオメモリ : GDDR6 6GB
モニタ端子 : DisplayPort × 3
HDMI 2.0b × 1
RTX2060は最新のRTX20・RTX20 SUPERシリーズの中ではミドルクラスに位置しますが、動画編集やゲームなどにおいては十分な性能を持っています。
Full HD、WQHDの動画編集であればまず問題ないでしょう。4Kにおいては従来よりも帯域が広がったGDDR6を6GB搭載しているので性能的には十分でしょう。
8K解像度においては少し不安が残るので、8K動画の編集を考えている方はビデオメモリを8GB搭載したワンランク上のRTX2060 SUPERをオススメします。
このモデルはLEDを搭載していないためひ光りませんが、スタイリッシュなデザインで、今回の構成とコンセプトににマッチするでしょう。
電源
RM850x
電源容量 : 850W
80PLUS : GOLD
規格 : ATX
100%日本製の105℃コンデンサを採用するなど、高品質で信頼性の高い電源ユニットで、10年間の長期保証がついています。そのため長期間安心して使用できるでしょう。
私もこの電源を半年以上使用していますが問題なく使えています。
フルモジュラータイプの電源ユニットなので無駄なケーブルがなくなり、PC内部が非常にスッキリとするでしょう。
電源容量についてはCPUがRyzen 7 3700XでグラフィックボードがRTX2060なので750W程度でも十分安心なのですが、価格的にもあまり差がなく、将来的な拡張性も考えて850Wを選択しました。
システムドライブ
MX500
容量 : 1TB
インターフェース : SATA
NAND : 3D TLC
最大読み込み速度 : 550 MB/s
最大書き込み速度 : 510 MB/s
読み込み、書き込み速度はSATA SSDとしては最高クラスの性能なので、OSの起動時間にストレスを感じることはないでしょう。また大容量の動画ファイルの移動などもスムーズに行うことができます。
私もデータドライブとして半年以上使用していますが、問題なく使用できていますし、使用している人も多く評判も非常に良いので、信頼性や耐久性についても心配の必要はないでしょう。
より多くの大容量動画ファイルを一時的に保存できるようにするためにも容量1TBを選択しました。
データドライブ
WD Blue 6TB
容量 : 6TB
サイズ : 3.5インチ
回転数 : 5400 RPM
キャッシュ : 256 MB
大容量の動画ファイルを多く保存したり、バックアップもとれるように容量6TBを選択しました。
心配な方は3TB+3TBなどの構成で、保存用とバックアップ用とに分けても良いでしょう。
通常のHDDなので読み込み、書き込み速度についてはあまり期待できませんが、回転数が5400 RPM、キャッシュが256 MBと決して悪いスペックではないのでファイル保存、バックアップ用としては十分でしょう。
CPUクーラー
KRAKEN X52
ラジエーターサイズ : 240mm (120mm×2)
ポンプスピード : 1,600~2,800 ±300 RPM
付属ファン : Aer P120
ファン回転数 : 500~2,000 ±300 RPM
ファンノイズレベル : 21~36 dBA
冷却性能には定評のある簡易水冷クーラーなのでRyzen 7 3700Xを長時間のクリエイティブ作業で使うのにはピッタリでしょう。
(私も同シリーズの360mmサイズモデルをi9 9900Kで長時間使用していますがCPU温度も安定しています。)
簡易水冷クーラーの中では少し高いシリーズではありますが信頼性においては非常に高く、水漏れの心配もほぼゼロなので安心して作業に没頭できるでしょう。
NZXTのKRAKENシリーズは水枕の部分がRGB LEDによって光る仕様になっていますが、非常に上品な光方をするので今回のPCには最適のCPUクーラーと言えるでしょう。
(もちろん専用ソフトで光り方やカラーをコントロールすることも可能です。)
OS
自作PCのOSとしては最も一般的なOSです。
複数人での作業共有や、セキュリティー強化をしたい方はProでも良いでしょう。
PCケース
MACUBE 550
サイズ : ミドルタワー
寸法 : 526×241×520 mm (L×W×H)
付属ファン : 120mm × 1 (リア)
『モダンで簡素』で非常に高級感のある外見です。高級感のあるグレーのガラスパネルは磁石で固定でき、取っ手もついた実用性のある設計です。
『スタイリッシュでインスタ映え』するPCに仕上がること間違いなし!
簡易水冷クーラーのラジエーターはフロント部分に取り付けて、ラジエーターのファンで空気を取り込み、リア(後部)の付属ファンで空気を排出するという形がオススメです。
ケース内部もスッキリとしたデザインになっているため、配線をきれいにまとめることも比較的容易でしょう。スペースが広いため初心者の方でも扱いやすいと思われます。
カラーバリエーションが黒と白の2種類あるので設置する環境に合わせて選択できるのでもポイントです。
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